ばーちゃるりありてぃー

ミーハー三十路女のミーハー記録

舞台『ヴィンランド・サガ』海の果ての果て編

千穐楽を拝見いたしました。アニメ全部観てから行きたかったけど前日爆速寝落ちしたせいで9話までしか観られませんでした(……)

まずアニメが面白いので期待して行きましたが、構成が面白い。アニメはトルフィンの幼少期から時系列順に物語が進んでいきますが、舞台はフランク族との戦いから始まり、幼少期はトルフィンの回想という形で補完されます。現在の時空と回想が入り乱れるので予備知識がないと混乱するかな、と思いましたが、一緒に見にいった完全初見の方は普通についていけて面白かったと言っていました。原作は未読なので分かりませんがアニメはやたら幼少期編が長いので、展開がダレるのを避けつつ大事なエピソードをしっかり印象的に描く構成でかなり良かったです。過去と現在の戦場が混戦する殺陣が最高に格好いい。

そう、殺陣がすごかった。2.5次元でよくお名前を拝見する方をはじめ、殺陣の上手いキャストが揃っているためかなり見応えあり。アシュラッドの殺陣が「らしさ」全開でこれぞ実写化って感じで好きでしたね。もちろんトルフィンやトールズ、トルケルの殺陣も迫力あって良かった。戦闘にファンタジー要素のない作品なので殺陣が存分に生きているのも大きい。

2.5次元作品ですがプロジェクションマッピングや特効は最小限に抑えられており、舞台装置と照明、演技で十分世界観が表現されていたので「舞台を観たなあ」という満足感があります。原作の重厚な世界観がベースなのはもちろんですが、それが見事に表現されていたなと感じました。総じていい実写化だなあと思います。大千穐楽の配信は見逃しもあるみたいなので買ってみようかな。

ちょっと惜しかったのは、一部の役者さんがかなり早口でセリフが聞き取りづらかったことですね。アニメを観ていったから辛うじて言っていることが分かる状態。しかし大事なセリフは大声になるからかゆっくり話されていて、あれも演出の一つなのかなあとちょっと腑に落ちない感じ。確かにゆっくり話しそうなキャラじゃないのでキャラ解釈として正しいといえば正しいんだけども。